世界遺産慈尊院(じそんいん)


   

 
平成16年7月世界遺産に登録された「慈尊院」は、弘仁7年(816年)真言宗の開祖・弘法大師(空海)が、高野山開創に際し、高野山参詣の要所にあたるこの地に表玄関として伽藍を草創し、一の庶務を司る政所、高野山への宿所、冬期の避寒修行の場所とされました。のちに、高齢となった空海の母が讃岐国多度郡(現:香川県善通寺市)から、息子の空海が開いた高野山を一目見ようと会いに来たものの女人禁制の高野山に入ることができなかったため、このお寺に滞在されていました。そこで空海は毎月、九度も山も降りて、お母さんに会いに来られたそうです。そして、この地が「九度山」と呼ばれることになったと伝えられています。


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